厚生労働省は5日、働きがいのある職場づくりに取り組んだ中小企業などを対象に、2013年度から新たに助成金を支給することを決めました。人事評価制度や社員の昇進に関する基準の導入、人材育成に向けた教育訓練制度の導入など労働環境の改善を支援することで労働者にとって魅力的な中小企業を増やし、雇用の受け皿になってもらうのが狙いのようです。
人事評価制度や社員の昇進に関する明確な基準を導入した場合は1社当たり40万円、人材育成に向けた教育訓練制度を導入した場合は30万円が支給されます。介護事業者が健康づくりに関する制度を導入した際には、これらとは別に30万円が支給されます。また介護福祉機器を導入した事業者には300万円を上限に費用の半分が助成されることになりました。
とかく中小企業の昇進基準は不明確なことが多く、極端な物言いをすれば社長の胸先三寸といったことが見受けられます。会社の規模にもよりますが、明確な昇進基準や人事評価制度が導入され定着していけば、従業員の公平感が増し、納得感も高くなっていくと期待されます。
規模の大小を問わず、明確な昇進基準や人事評価制度、賃金評価制度といった処遇上重要な制度を公平にするというのは従業員の会社に対する信頼度を高めるだけでなく人材育成や授業員のモチベーションアップの観点からも大切なことです。
現場レベルから湧き上がってくる『やる気』が具体的な成果を生み、会社活性化と発展のための原動力となっていきます。