平成24年度『定年引上げ等奨励金』の内容が決定されました。 この奨励金は、65歳までの雇用機会の確保、希望者全員が65歳まで働ける制度の導入、70歳まで働ける制度の導入、定年予定者を失業させないで新たに雇い入れる事業主の方を支援する奨励金です。次の3つがあります。 それぞれ助成金には支給要件があります。
(1)中小企業定年引上げ等奨励金
65歳以上の定年の引上げ、定年の定めの廃止、70歳以上の希望者全員を対象とする継続雇用制度の導入などに取り組む従業員(雇用保険の被保険者)300人以下の中小企業事業主に対して、実施した内容と企業規模に応じて奨励金が支給されます(20~120万円)。なお、平成24年4月1日から支給対象事業主と助成額が変更になっています。
(2)高年齢者職域拡大等助成金
希望者全員が65歳まで、または70歳まで働ける制度を導入すると同時に、高年齢者の職域の拡大や雇用管理制度の構築に取り組む事業主に対して、それに要した費用の3分の1を、500万円を上限に支給されます。なお、55歳以上の雇用者数に応じた上限も設けられています。
(3)高年齢者労働移動受入企業助成金(新設)
定年を控えた高年齢者で他の企業での雇用を希望する人を、職業紹介事業者の紹介で雇い入れる事業主(受け入れ側)に対して、雇入れ1人につき70万円の助成金を支給します(短時間労働者の場合は40万円)。 この制度は、平成24年度本予算成立後より実施します。